2009.02.18 Release
一粒の種
商品番号:YRCN-90057 本体価格: 1,047円(税込)
若くして癌で他界したひとりの男性が、死を迎える直前に残した遺言がすべてのはじまり。彼は担当の看護師に「死にたくない。一粒の種になってこの世に残りたい」と言い残し、惜しまれてこの世を去ります。息子の早すぎる死を受けとめきれない両親は、日々哀しみに暮れ、母親は病に倒れてしまいます。その姿をみかねた担当看護師が彼が生前に残した遺言を「一粒の種」というポエムにまとめ、このポエムに曲つけ、ご両親にプレゼントすることを思い立ちます。楽曲を依頼したのは、同郷の沖縄・宮古島のシンガーソングライター・下地勇。この詩に心を打たれた下地は苦悩しながらも1年がかりで曲を完成。下地が大切に届けたこの歌を耳にし、その母親は数か月ぶりに声を発したそうです。
後日、この曲を下地がコンサートで歌ったところ、心を動かされた関係者の手により発売前にも関わらず全国放送のテレビで紹介され、一部メディアと沖縄県内で話題の曲となります。しかしながら、自身でのCD化は拒む下地勇。この曲を歌い継いでもらう歌手をすでに別で決めていました。
それが宮古島出身の後輩シンガーである砂川恵理歌。介護職の経験をもち、命をテーマに歌う難しさにも向かい合える心と歌声をもつ歌い手として、この曲に花を咲かせる役割を託したのです。看護師が最初にポエムをおこしてから5年。ついにCD化が実現しました。
今、砂川恵理歌の穏やかな歌声が静かな感動を全国に広げています。あなたの大切な人、大切な記憶に寄り添う命のうた。