メンバー達もギネスを抱えてステージに登場、既に始まる前から飲みまくってる様子。"AB (We Need Treatment)"から始まり、客席はレイドバックな雰囲気で音楽を楽しんでる。
2曲目の"Wasted Little DJ’s"で歓声が上がる。オリジナルよりも速めのテンポのアレンジ。
長年演奏してきて変化した着地点としてとても自然な形だ。新曲の"Kill Kyle"で盛り上がり、後半の"Face For The Radio"では大合唱になった。
そして今日は音響がとても良い。サウンドのバランスがよく、広がりもあって深みもあるサウンドだ。サウンド・チェックをどれだけ入念にしたのかが伺える。
久しぶりに観た彼らの演奏は格段に演奏力が上がっている。特にスティーヴンのドラムの技術力、表現力には感服した。
この世代のドラマーの中では群を抜いて光っているドラマーだと思う。ピート、カイルもシンプルなコード・カッティングでこそ彼らの演奏力が光っている。
完成度がとても高いのに、成熟したサウンドではない。もっと若々しい、のびしろの大きさを感じさせるものなのだ。
途中キーレンとカイルがベースとギターを交代したりしながら、アンコール無しで全21曲、新作『Seven Year Setlist』からほぼ全曲を網羅した1時間20分のライヴは
大満足な内容だった。前半は酒を飲みながら音楽を楽しんでいたオーディエンスがバンドの演奏の中にどんどん引き込まれて行くのが解る。時には一緒に大声で歌い、
飛び跳ね、最後はモッシュの渦で頂点を迎えた。