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Neon Indian

■テキサス州デントン出身のアラン・パロモによるプロジェクト、ネオン・インディアン。2009年10月にリリースされたデビュー・アルバム『Psychic Chasms』(日本未発売)は、チルウェイヴ/グローファイのパイオニア的な作品として位置づけられ、ウォッシュト・アウトと並び同シーンを牽引する重要なアーティストとして大きな注目を浴びた。アルバムは『ピッチフォーク』のベスト・ニュー・ミュージックにも選ばれ、2009年の同サイトの年間ベスト・アルバムの14位にランクイン。アルバムからは2曲が同サイトの年間ベスト・トラックにも選ばれた。また『ローリング・ストーン』誌は「2010年最もホットなバンドの一つ」とバンドを絶賛した。
 
ネオン・インディアンことアラン・パロモの2009年のデビュー・アルバム『Psychic Chasms』は、当時僅か20歳だったパロモによって作られた。このアルバムは、ウォッシュト・アウトとともにチルウェイヴ/グローファイの雛形的な作品であり、彼らによってこのジャンルが生み出されたのは周知の事実だ。チルウェイヴ/グローファイとは、ローファイでチルアウトな感覚があるインディのクラブ・ミュージックで、シンセやループ、サンプリング、ヴォーカルエフェクト他を使って、そこに、ディスコ、アンビエント、インディー・ロック、シューゲイザーの要素を混ぜ合わせたサウンドが特徴だ。いずれにせよ、先ごろデビュー・アルバムをリリースし世界中で大ヒットを記録しているウォッシュト・アウトと双璧をなす存在が、ネオン・インディアンである。
 
『Pitchfork』『Rolling Stone』『Spin』と各メディアはパロモのデビュー・アルバム『Psychic Chasms』を絶賛。この年の年間ベスト・アルバムでは、どのメディアもこの作品を上位にランクインさせた。アルバムリリース後のパロモは、USの主要なフェスでプレイ。また、フレーミング・リップス、マッシヴ・アタック、フェニックス他のオープニング・アクトもつとめた。こうしたデビュー・アルバムでの成功から2年、パロモはセカンド・アルバム『エラ・エクストラーニャ』でシーンに帰ってくる。
 
フィンランドのヘルシンキでこの冬にアルバムの曲は書かれ、レコーディングされた。
「地球の端にいる気持ちを味わいたいなら、このアルバムを聞くことが一番の近道だよ。だって僕自身も作っていてまるで地球の端にいるようで自分を見失った瞬間があったからね」とパロモは語る。
 
パロモお得意のサンプリングがふんだんに使われた「ポリッシュ・ガール」と「フューチャー・シック」。歪んだギター・バラッドの「ヘックス・ガールフレンド」と「ブラインドサイド・キッス」。こうした曲の間に、3部からなる「ハート:アタック」「ハート:ディケイ」「ハート:リリース」というインストゥルメンタルの3曲をはさみ、アルバムは進んでいく。アルバムは一旦完成した後、デイヴ・フリッドマン(フレーミング・リップス、MGMT他)によって解体され、パルモとともに新しい素材を付け加えながらTarbox Studioでミックスされた。今年の初めにリリースされたフレーミング・リップスとの4曲入りコラボレーションEPのリリースをはさみ、こうしてアルバムは完成したのだ。
 
『エラ・エクストラーニャ』は、9月にアメリカはMom and Popから、イギリス/ヨーロッパはTransgressive/Coopよりリリースされる。

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